<薬害エイズ>
ミドリ十字非加熱製剤出荷900本
加熱剤発売後

 薬害エイズ問題で、ミドリ十字が、加熱製剤の販売開始以降に出荷した非加熱製剤は計900本に上ることが厚生省の調査で分かった。同省によると、ミドリ十字は第八因子用の加熱製剤を1985年8月20日から、第九因子は1986年1月から出荷している。同時に危険な非加熱製剤を自主回収したとされ、第八因子製剤は1985年10月、第九因子製剤は1986年5月に回収したと同省へ報告していた。ところが、立ち入り検査して得た内部資料では、こうした回収時期は虚偽で、実際には報告よりも最大2年5カ月遅れていたことが分った。同省によると、加熱製剤の販売開始以降、同社が新たに出荷した非加熱製剤は第八因子製剤が500本以上、第九因子製剤が300本以上で、計900本に上るという。

(毎日新聞3月5日)より